工法紹介

工法概要

eフレーム工法は、クリンプ金網型枠の特性を生かして、切土法面、自然斜面等にモルタルコンクリート吹付工により自在に連続した枠を造成する工法です。
連続した枠を形成することによって斜面の安定を図るとともに、枠断面形状を最大限活かし緑化工を施工することによって自然景観との調和を実現しました。

用途

自然斜面・切土法面・沈下の恐れのない盛土の保護
治山・道路・急傾斜地・鉄道・大規模地すべり・災害復旧
構造物築造・宅地造成・ダム湛水のり面・トンネル坑口のり面

特長

植物誘導に優れています。

法枠形状を山型にすることにより、枠内緑化工を施した場合、水平梁下部の直下まで日照・水分補給が可能となり鮮やかな緑化ができます。 また、従来の吹付枠工梁に比べ導入種によっては、乗り越えて繁茂し、法面全体を被覆しますので景観保護にも優れた効果を発揮します。

●従来の吹付枠の場合

従来の吹付枠の場合

eフレームの場合

eフレームの場合

吹付モルタルの剥落が防止できます。

従来の簡易吹付法枠は金網型枠が無いため、急勾配の法面での施工が困難でした。eフレームはクリンプ金網型枠により法枠表面付近で吹付材料をホールドし、吹付モルタルの剥落が防止できるので、より吹付の作業性が向上しました。

●金網型枠が無い場合

従来の吹付枠の場合

eフレームの場合

eフレームの場合

部材が軽量で運搬等の作業性が良好です。

従来の吹付型枠に比べ部材が軽量で運搬等の作業が楽です。

●単位重量表

種類 規格 単位重量 規格 単位重量
吹付枠工 200×200 1.7kg/m 150×150 1.2kg/m
eフレーム工 H=200 B=350 1.2kg/m H=150 B=350 1.1kg/m

※当協会工場値

クリンプ金網型枠がクラックを抑制できます。

クラック発生原因として、いろいろな原因があります。 気象条件等、避けられないものもありますが、吹付モルタルが硬化してゆく過程で想定される吹付型枠の移動、吹付材料のダレ、吹付材料の収縮等について、クリンプ金網型枠が有効に作用するので、吹付材料をホールドしクラックの発生を抑制します。

●短繊維を混入しない場合

従来の吹付枠の場合

eフレームの場合

eフレームの場合

法面に対して経済的なフレーム断面を選択できます。

各種フレーム断面があり、切断加工しやすいので、多様な梁間隔で設計が可能です。

種類 規格 標準梁間隔
eフレーム100 H=100 B=300 c.t.c 1300
eフレーム150 H=150 B=350 c.t.c 1500
eフレーム200 H=200 B=350 c.t.c 1500

クリンプ金網型枠が目安となり確実な出来形を形成できます。

金網型枠が無い場合は部分的に断面欠損になりやすいですが、eフレームはクリンプ金網型枠が目安となり確実な出来形が形成され、吹付作業が簡単になりました。

●金網型枠が無い場合

従来の吹付枠の場合

eフレームの場合

eフレームの場合